暮らしと住まいについて考えています。
HOUSE VISION
 HOUSE VISIONという研究会を2010年末から行っています。一年間の活動と今後の展開に向けてシンポジウムを今年10月27日から3日間行う予定です。(東京青山Aスタジオにて)

この研究会は、グラフィックデザイナー原研哉氏が、日本の暮らしを「産業」としてもう一度考がえようという投げから生まれました。日本には世界に誇る美意識や高度なテクノロジー、優秀な建築家が多くいるのですが、日本全体として現在のくらしは、今まだ成熟しているとはいいがいたいと言えます。今こそ、住宅産業に関わる様々な人々が参加し、日本の暮らしを再編集し、そのかたちを可視化する必要があると考えたのです。

今までの暮らし方像が成長をモデルとしてきたとするならば、あきらかに時代は変わろうとしています。経済成長も頂点を極め、人口も減り、高齢化していく日本、そのことを解決するならば、ある意味、成長モデルとは反対に、縮小のモデルとして世界をリードする可能性を持っていると言えるのか知れません。そのことを考えたときに、日本の美意識は多くの解決の糸口を持っていそうです。簡素で簡潔な日本文化は、より多くの物を持とうとうする欲望に打ち勝つための新たな価値観となるのかも知れません。これかの暮らし方は、理性によってなりたつ美意識のある暮らし方です。そしてそれをささえるのが、日本の優秀な企業の技術や建築家の創造性なのです。

今日本は、リノベーションや建築家の活動によって、自分の暮らしを自分で考えるという、ある意味当たり前な、しかし、それは今まで実現できなかった時代に入ろうとしています。おしきせの住宅を買い続けてきた日本人が、自分の暮らしを自ら問い直していく時代が来ようとしています。そのことを我々は「新しい常識」と呼んでいます。「新しい常識で家をつくる」こうした試みを実現するためにHOUSE VISIONは作られました。

研究会のメンバーは行政、デベロッパー、ハウスメーカー、住設メーカー、建材メーカー、家具や、流通、先端医療などに関わる多くの企業がカテゴリーをまたがって、参加しています。さらに建築家もここに加わり、今まで7回の研究会や分科会を行ってきました。
シンポジウムでは今までの研究会の総括と、今後の「新しい常識」の家づくりの可能性を企業と建築家とで一緒に語っていく予定です。

HOUSE VISIONは来年2012年秋に東京で展覧会を行い、その後北京、上海、ムンバイと展覧会を行う予定。現在中国での準備も開始しました。来年2月には北京でもシンポジウムを行う予定です。日本の暮らし方を、住宅設備といったような部分的なものでなく、統合した「暮らし方」として見せていくことが必要だ。

今までクローズで行ってきた研究会ですが、いよいよ多くの方に知ってもらえる時期に来たと思っています。この試みを企業、建築家、住み手との交流のプラットフォームとなるように進めていこうと考えています。ご興味のある方はご連絡ください。


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「3R」デザインラボ
 「3R」デザインラボという研究会を丸の内で始めることにしました。環境に関する問題は、どの企業でも、これからの生き方として命題に掲げています。しかし実際にものづくりの段階で多くの課題を抱えているのではないでしょうか。
Co2削減や化石燃料の枯渇など社会資源をどう活用していくのか。また安い労働力を求めて海外の発展途上国との間で起きる社会的な課題など、企業がどのようにこうした課題に答えていくかが問われている時代です。しかしいいことであってもコストの壁を越えられないという大きな問題が常に起きています。それはつくっても売れないという不安から、なかなか取り組めないのが実情ではないでしょうか。

この研究会では、こうした企業の課題を社会の課題として多くの企業やクリエーターと一緒に考えてみようと思います。研究会発足と合わせてオープンセミナーも実施します。有識者や先行する企業の取り組み事例などを紹介しながら、今後の社会のものづくりのモデルをつくっていきたいと考えています。オープンセミナーでは「プロセスから考える」「素材から考える」「社会のニーズから考える」「クリエーターの役割を考える」「伝え方を考える」など当面6回のセッションを予定しています。一回目は9月21日水曜6時から、参加は自由です。

また研究会では、実際にひとつの商品を来年2月までに制作の予定です。リサイクル素材を用いて回収から製品まで、また使用した後の更なるリサイクルまでの仕組み、魅力的なものづくり、街ぐるみで一緒につくる共感の仕組みなど、そのプロセスをマニュアルとしてもまとめていきながら、今後のものづくりの指針にしていきたいと考えています。この「ものづくり」には、丸の内を中心とした大手町、丸の内、有楽町のエリアで働く人や関係するひとたちと一緒に街ぐるみで展開したいと考えています。事務局は三菱地所が運営する「エコッツエリア」に置かれ、運営メンバーには、Granmma、Loft Workなどが加わります。
その他、アドバイザーにオープンスタジオの益田さん。実証実験としてのものづくりには、株式会社「布」の須藤玲子さんに監修をお願いしています。詳細はまた追ってご報告しますが、とても楽しみなプロジェクトです。

この研究会は、ものづくりをしながら、「もの」から「こと」への価値の転換、環境に配慮した物作りがいかに必要かを考えていきたいと思います。そしてクリエータや企業の人々の交流のプラットフォームをつくることを目的としています。

興味のあるかたは、ご連絡ください
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