暮らしと住まいについて考えています。
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無印良品と私の仕事

無印良品についてよく聞かれることなので少し説明を。。

私は無印良品の社員を2008年に卒業しています。会社には週2回ぐらい行く感じでしょうか。現在は無印良品「くらしの良品研究所」のメンバーです。ということで私自身はフリーランサーです。2008年までは、無印良品の家の住宅事業やマンションなどの他社とのコラボレーション事業などを多く行ってきました。現在もいくつかのコラボレーションプロジェクトも行っていますが、プロヂューサーとして加わっています。

 「くらしの良品研究所」とは、無印良品の中に置かれた組織で、特にサイト上でその活動を展開し、ユーザと意見交換しながら価値を共有したり、また物づくりに対する意見交換をしていく場所です。 私はここのコラムを書いています。「暮らしとは何か」をテーマに書いています。特にここのところのテーマは「成長がとまった経済」に対して、どう向き合っていくのかを考えています。

 また私が建築家であることも理由の一つですが、間取りについての研究は長く続いています。実際に図面に書いて、お客さまから意見をもらったりもします。間取りは暮らしのプログラムです。どんな暮らし方をしたいのかで間取りは変わります。また時代によっても変わっていくものです。その時代ごとの理想像が間取りには反映されます。こうした間取りの背景を考えていくことはとても楽しいことです。

 現代の「暮らしのかたち」を考える。

そのことが私のいきついた今の仕事と言えます。そのことについてできる限りの情報発信やコラボレーションを行っていきたいと思っています。

 

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2010年を振り返って
2010年を振り返ってみます。今年は無印良品の「くらしの良品研究所」の活動にどっぷりの一年でした。本当は無印から独立して自分の仕事へと移行しようと考えていたのですがなかなかそうした方向に進めませんでした。研究所は設立からちょうど1年、サイトも充実。研究所の同僚徳永さんと二人三脚で書いた毎週のコラムも50本を超えました。また暮れには、無印の店舗に置く店舗用リーフ「くらし中心〜そうじを楽しく」、「〜すっきり暮らしたい」の2冊を発刊。そのほか10月に無印有楽町店で行った「世界を変えるデザイン展2」を機にGRANMAの本村さん達と一緒に環境プロダクトの可能性にも取り組んでいます。三菱地所が中心になって運営しているエコッツエリアとも連携しながら、来年は東京を中心に3Rのものづくりと題してワークショップなどを行う予定です。デザインの可能性を考えるよい機会と思っています。

また数年かかわってきた「みんなで考える住まいのかたち」のサイトについてはその職務を離れ、個人的にデベロッパーなどでその経験を生かしていくつかの具体的なプロジェクトに関わらせてもらっています。

昨年から今年にかけてはマンション、戸だての商品開発、まちづくりなども、取り組んできたものが実現してその評価も問われました。うれしいことに「しろい小町」、「スタイルハウス自由が丘」「MUJI VILLAGE」はグッドデザイン賞を受賞しました。「MUJI VILLAGE」では住まい後も住人祭というイベントの運営に携わり、絶てた後のコミュにティーをどう形成して行くかということについても追求しています。講演もいろいろ行いましたが、アンケートの取り方やその分析の手法についての講演も多く、仕事の幅も随分と広がった1年でした。

最近考えていることはもう一度かつて行っていた「間取りの研究」を深化させて行こうと。原点に返り、建築家として「暮らしと住まい」について間取りを通して考えて行きたいと思っています。また環境の視点での家づくりや緑をどう家の中に取り込んで行くか、について考えて行こうと思っています。
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暮らしの研究室

暮らしの研究室始めます。

開設日は2009年10月15日。
無印を退社したのはもう1年前のこと、その後も随分といろいろ仕事をさせてもらった。しかし、このあたりで自分の置き所をしっかりしようと考えた。

無印に入社したのは2004年9月。当時無印良品の家という事業を行いたいという依頼があり、僕はその責任者として入社した。住宅の規格化や標準化は、建築家の誰もが持つ興味深いテーマ、確かに面白かったのだが、いつのころこらか、家を作ることより暮らしを考えることに興味は変わってきた。かたちよりその中でどんな暮らしが展開されるのかということに、その興味は変わっていく。大学時代の恩師が、住居学をやっていたことにも関わるのかもしれないが、かつて住まいは、暮らしというプログラムを形にしたものと習ってきたのを思い出す。2007年暮れ、衝撃的な出来事が起こった。純粋に、みんなどんな暮らしをしているのだろうかと思って始めたアンケート、なんと1万人を越える無印のユーザーからの回答がきた、みんな暮らしのついての情報を求めていることを感じた。「みんなで考える住まいのかたちというサイト」をオープンさせた。このアンケートはその後毎月行ってきた。そのほかお客様のうちに訪問させていただく中で気付くこと、またそうした内容をもとに2年近くもメルマガを連載したことなど、本当に貴重な経験をさせてもらった。
データの検証も面白かったのだが、なによりお客さまから多くの返信や投稿をもらったことで、ユーザーとのリレーションの面白さに魅了されたのだ。本当に2年間、一緒に暮らしや住まいについて考え続けたという感じだ。今回この研究室を始めるにあたり、その活動の多くは、今までと同じく無印良品を舞台にした展開になる。
しかし、少しづつその活動範囲を広げて、これからの理想の住まいをさらに考え続けて行こうと思う。

そしてもう一点、僕の研究のもう一つのテーマはWEBを通してのコミュニケーションについて。ネットを通しての多くの人たちとの合意形成の仕組みも研究していこうと思う。これについては次回また詳しく書くつもり。

ともあれ、スタートします。「暮らしの研究室」
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